クジャの話
U
彼は子供を抱えて外に出た。
子供は本当に小さくて愛らしかった。
自分と同じ目的で創られたこの子は言ってしまえば彼の弟だった。
それでも許せなかった。
自分よりも有能な者なんていらないと思った。
その子ガいるのが彼の存在を脅かすのだ。
彼は静かにその子供を捨てた。
彼らを創ったものは子供がいなくなったことに気づくと彼を早々に自分の手元から遠ざけた。
彼の故郷への出入りを禁じ、追いやった先でも彼を働かせた。
しかし、その頃には既に彼は彼を創った者への復讐の準備を進めていた。
復讐の準備をしている時、彼は絶対的な力を知った。
その力を手に入れるため、あの時捨てた子供の力を借りる事にした。
彼にとってあの子供は彼のエゴの為の道具でしかない。
あの子供は立派に成長していた。創られたものの証を残して…。
もうあれから13年が経とうとしている。
そう、彼に与えられた時間は あと1年だ。
絶対的な力を手に入れ、果たして彼の復讐は成功した。
彼を創った者に肉体的な死を与える事ができたのだ。
自分を愛さなかった者への復讐。
自分をいらない物とした者への復讐だった。
しかし、彼を創った者は魂だけで彼に伝えた。
─ お前に与えられている時間は残りわずかだ。 ─
と。
このまま何も知らずに死んでいく彼を哀れに思った生みの親の、最初で最後の優しさだったのかもしれない。
しかし、混乱した彼にはそんな事が分かるはずもない。
彼は嘘だと信じたかった。でも妙に納得していた。
なぜなら彼を創った者にとって危険かつ不要なはずの彼に人間と同じような命を与えるはずがない。と、
彼は心のどこかで思っていたから…。
彼は絶望した。故郷を焼き払い、星が1つ一緒に滅んでしまえば良いと思った。
絶対的な力を手に入れた彼にはできる事だった。
こんなにも自分は有能なのに。
こんなにも自分は強いのに。
こんなに…こんなに…
もう、生きれないのだろうか?
子供は本当に小さくて愛らしかった。
自分と同じ目的で創られたこの子は言ってしまえば彼の弟だった。
それでも許せなかった。
自分よりも有能な者なんていらないと思った。
その子ガいるのが彼の存在を脅かすのだ。
彼は静かにその子供を捨てた。
彼らを創ったものは子供がいなくなったことに気づくと彼を早々に自分の手元から遠ざけた。
彼の故郷への出入りを禁じ、追いやった先でも彼を働かせた。
しかし、その頃には既に彼は彼を創った者への復讐の準備を進めていた。
復讐の準備をしている時、彼は絶対的な力を知った。
その力を手に入れるため、あの時捨てた子供の力を借りる事にした。
彼にとってあの子供は彼のエゴの為の道具でしかない。
あの子供は立派に成長していた。創られたものの証を残して…。
もうあれから13年が経とうとしている。
そう、彼に与えられた時間は あと1年だ。
絶対的な力を手に入れ、果たして彼の復讐は成功した。
彼を創った者に肉体的な死を与える事ができたのだ。
自分を愛さなかった者への復讐。
自分をいらない物とした者への復讐だった。
しかし、彼を創った者は魂だけで彼に伝えた。
─ お前に与えられている時間は残りわずかだ。 ─
と。
このまま何も知らずに死んでいく彼を哀れに思った生みの親の、最初で最後の優しさだったのかもしれない。
しかし、混乱した彼にはそんな事が分かるはずもない。
彼は嘘だと信じたかった。でも妙に納得していた。
なぜなら彼を創った者にとって危険かつ不要なはずの彼に人間と同じような命を与えるはずがない。と、
彼は心のどこかで思っていたから…。
彼は絶望した。故郷を焼き払い、星が1つ一緒に滅んでしまえば良いと思った。
絶対的な力を手に入れた彼にはできる事だった。
こんなにも自分は有能なのに。
こんなにも自分は強いのに。
こんなに…こんなに…
もう、生きれないのだろうか?